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ワックスは個人が出来る害の少ない処理方法
ワックスには、手鍋タイプ・ゼリー・テープなどがありますが、一番危険なのが手鍋のタイプです。加熱して、ドロドロになったワックスを本来50度ぐらいにしてから、腕や足にぬるのですが、温度管理が難しく、高温でワキに張り付けたまま、取れなくなったケースもあると聞いています。
表皮を熱で溶かしてしまったのです。こうなると切開手術を受け、
ワックスとワキの表皮を全部取ってしまうしかありません。ぞっとしますよね。

私は基本的に脱毛処理は、専門サロンに早めに行ったほうが、安くてより安全だと思っていますが、
仮に、ワックスを使用する場合でも、一度、エステティックサロンで専門的な知識を身につけてから
自宅で行なうのがいいのではないかと考えています。
ワックスは粘着力とテクニックによってその成功率が決定します。加熱して使用する手鍋タイプは、
危険がありますが、テープやゼリー状の常温タイプのワックスは、自分でも簡単に使えます。
ただ、市販のワックスは、粘着力がとても弱いのです。ワックスは、貼付けて剥がすだけですから、
テクニックなんてそれほど必要ないと思うかもしれませんが、これが結構難しいのです。
市販の粘着力の弱いワックスは、危険が少ないもののムダ毛がとれにくいという欠点があります。
プロの使うワックスは、粘着力が強いため、高度なテクニックがないと肌を痛めてしまうという、
しごく当然の理由からいうのです。
エステティックで行うワックスのムダ毛処理方法を簡単に説明すると、細い毛なら5ミリ、太い毛は
10ミリくらいの毛の長さが必要です。ワックスは、皮膚表面にすべらせるように、
毛流れにそって伸ばします。その上から布をあてて、その毛流れにそって、布の上から
二、三度密着させるように押さえます。
そして、その毛流れと逆方向に一気に剥がすのですが、この時、一方の手で皮膚を引っ張りながら、
張りつめた状態に伸ばしてから行なわなければなりません。布の持ちかた、はがし方、
皮膚の引き締め方、1つひとつ細かなテクニックがないと、ムダ毛がとれなかったり、
表皮の毛細血管を切ったり、内出血をつくったりして、肌をいためやすく内部成長毛を
作りかねません。
しかし上手にワックスをしていれば、普段とれない皮膚表面の角質を、
毛とともに剥がすことができるので、皮膚全体はスベスベ、ツヤツヤしてきます。
逆にいえば、角質層の保護膜がなくなっているわけですから、直後の水泳とか日光浴は、
即トラブルを発生させることになります。
内部成長毛は、事実、ワックスを常用している人に非常に多いのです。ワックスは、1回行えば
2〜3週間ぐらいもちますから、毛に対しては比較的刺激の少ない処理法といえますが、
それでも失敗が多くて、内部成長毛が増えれば、見た目にも美しくありませんし、
肌はやはりブリーチやカミソリと同じように角質をとりすぎるため、悪影響を与え、
シミや化膿の原因になりかねません。
また、ワックスも毛抜きと同じく、毛穴が空洞になっていますから、すぐ海に行くのはダメ。
毛穴から細菌が入ったり、直射日光を保護膜なしで浴びることになりますから、
自宅のワックスでも海に行く3日以上前に処理することが大切です。