Epi contents
あなたのムダ毛処理は危険がいっぱい
それは、歴史の本をちょっとのぞいてもよくわかります。何百年もムダ毛を 処理する方法があったのですから。
たとえば、針で毛穴をつっついて炎症を起こさせる方法など、
ムダ毛をなくすというより、むしろ拷問といったほうが似つかわしいほどです。
こんな方法をとれば、毛をなくすというより、炎症を起こし、
シミや黒ずみをつくってさぞ大変だったことでしょう。
それに比べれば、現在皆さんが家庭で行なっている方法は、ずいぶん楽に なりましたが、それとて美しさを得る最良の方法とはいい難い”
とんでもない処理方法”なのです。
皆さんが、家庭で行なっているムダ毛の処理方法は、毛抜きで抜く方法・カミソリでそる方法をはじめ、これらのうち1つもしくは2つ3つ組み合わせて行なうのが一般的のようですが、専門的にいうと、これらのうち1つとしてよい脱毛法はありません。まして、2つ3つ組みあわせてよいはずはないのです。なぜ、これらの脱毛法が良くないのでしょうか?
それは、毛は刺激によって長く太く成長していくからなのです。毛抜きで抜いたり、カミソリでそったりを繰り返すことは、皮膚に刺激を与えることですから血行がよくなります。
皮膚は刺激を受けると、痛みをやわらげたり、傷口を早く治療しようとして血液をどんどん送る仕組みになっています。その血液がムダ毛の成長を早めてしまうのです。血液はムダ毛の養分でもあるのです。恥ずかしい話ですが、私は数年前、階段で転んで落っこちてしまったことがありまして、むこうずねをそれは強く打ったのです。急いで病院へ行ったのですが、むこうずねが青っぽくはれあがってしまいました。内出血していたんです。
その時、
「これは、いいぞ!この部分だけ毛が生えてくるに違いない」と思いました。
ぶつけるというのも1つの刺激でしょう。打ったところを早く治そうと、どんどん血液が送られてくるから早く正常な状態に戻るわけです。ムダ毛が育つには最適な状態といっていいのです。
一ヵ月もすると、予想通り濃い毛がニョキニョキはえてきました。思わずそばにいた
エステティシャンたちに見せて回ったんですよ。これほどいい教材はないと思ったものですから。
ところが皆さんはムダ毛のことになると成長のメカニズムはそっちのけ、
目先のことだけ考えて1人でそったり抜いたりしています。
ムダ毛については、この1人でこっそりが一番怖いということをよく理解していなければ、
本当のムダ毛処理にはならないのです。
何年も何年も刺激を与え続けることは、じつのところ、昔のように針で毛穴をつっついたり、
足を火であぶることより悪い結果になり全体の毛を太く、濃く、
そして数を増やすことになっていくのです。